二児の父の育休日記

人生二度目の育休はじめました。

育休回顧録①―僕が育休を取ったわけ

▲娘に指を握らせる4年前の僕。親とは似たような写真を撮りたがる生き物である

唐突に始めたこのブログですが、そもそもなぜ僕が育休を取ることを決めて今に至ったのか、「回顧録」として振り返ってみたいと思います。
子どもが産まれてから、いっそういろんな記憶が曖昧になっているので、当時の心境とは違うかもしれませんが…
長くなりそうなので、いくつかに投稿をわけて。

夫婦同時育休

男性の育休取得といってもいろいろな取り方があると思いますが、娘のときに僕が選択したのは「夫婦で1年間、同時に育休を取る」という形。今回はまだ詳細が決まりきっていませんが、基本しばらくは夫婦同時に長期間育休を取り、妻が先に復帰→復帰後は僕が息子1歳まで育休継続、という形を想定しています。
この夫婦同時に長期間、という形は珍しいらしく、周囲には驚かれ、行政窓口などでは怪訝そうに対応されたりします。経済面やキャリアアップの面などのデメリットはありますが、得られるものももちろん大きいと、実際に育休を取ってみて感じます。(このあたりの話はまたの機会にゆっくりと…)

とはいえ、「1年休む」というのは大きい決断でした。
そう決断した背景には、僕自身の生き方や夫婦のあり方が大きな影響を与えています。

結婚当初のはなし

僕たち夫婦は学生時代からの付き合いで、大学卒業後に同棲を経ての結婚。なので、結婚した当初の時点である程度お互いのことを理解できている関係性。
妻はもともと子どもの希望がなく、僕もそのことを理解していたので、結婚後数年はゆるゆるとDINKS生活を送っていました。
とはいえ僕は子ども欲しいと思っていたため、「あわよくば…」と、タイミングをみながら妊活の提案はずっと続けていたのですが。
妻は若い頃から「27歳で死ぬ!」と言う人で、その心は「仕事頑張って、結婚して、幸せ絶頂で死にたい」という、めちゃめちゃ後ろ向きな理由。それほどまでに彼女の人生設計には子どもが考慮されておらず、むしろ「妊娠出産で好きな仕事が一定期間できなくなるのが嫌」という思いが強かったのでした。

大学生のころの将来の夢は専業主夫(半分本気)

僕はもともとあまり働いて稼ぐことに関心がなく、安心して生きるために最低限の収入があればいいか、というタイプ。業界的に共働きでないと生活していけないので働いていますが、結婚後は自ずと「家庭>仕事」になり、残業などもあまりせず、さっさと帰って家で過ごしていました。
その頃、妻が残業の多い仕事をしていたため、料理が好きで他の家事も嫌いではない僕が家事分担も多めでした。とくにそのことに不満もなく、むしろ妻に家事の口出しをされないのは快適なほど。
実はこういう家庭、結構多いんじゃないか?と思うのですが、まぁ外で同じような考えの人に出会ったことはありません。たしかに僕自身、ここに書いたことを胸を張って言えない部分もあります。「男は働き、女は家事」というジェンダー観に、自分も含めてとらわれているなと感じます。

妊活、そして話し合い

閑話休題
彼女の年齢も27歳を超えてしばらくたったある日、妻が「私の人生に子どもがいてもいいかな」「産むなら30歳までに産みたい」と、心境の変化を口にしました。
この頃は僕も仕事が面白くなってきて、「別に一生DINKSでもいいかー」なんて思い始めていたのですが、「この機会を逃すわけには…!」という思いもあり。
夫婦での話し合いの結果、「まぁ、できたらできたでいいよね」というノリで、妊活を始めることになりました。

妊活を始めるにあたり、子育てや育休について、妻と改めて話し合いました。
僕はもともと育休を取るつもりでいて、職場でも冗談めかして「育休取ります!」と宣言していたほど。ただ、その期間については数ヶ月とか妻と半々とか、長期間取るつもりは正直ありませんでした。

そんな折、妻からの提案は「夫婦同時に1年間」でした。その理由として妻が言ったのは、

・1人で子育てをするのは不安。
・初めてかつ一生に一度(仮)のことだから、夫婦で一緒に取り組みたい。
・できる限り実家には頼りたくない。
・女は妊娠出産育休で約2年仕事に支障が出るのに、男は女に出産も育児も任せて仕事に影響がない。ただでさえ出産で身体も変化するのに、そんなのフェアじゃない。

この「フェアじゃない」という表現がとても彼女らしい。

こう言われて、正直僕は「マジかよ…仕事1年も休みたくない…」という思いでした。なので、経済的に苦しいんじゃない?とか何とか理由をつけて、「夫婦交代で半年ずつ」などと提案していました(もっとも、妻に本意はバレていたと思いますが)。
ただ、よく考えてみると、働きたい女性も僕と同じで「マジかよ…仕事1年も休みたくない…」なんだよな、と。そんな彼女と結婚し、子どもを育てていくのだから、フェアでないとゆくゆく絶対にうまくいかない。最終的には「フェアであること」が決め手になり、「夫婦同時に1年間」という、我が家の育休取得の方針が決まりました。

妊娠判明

妊活といっても、ゆるっとしたタイミング法。でしたが、幸運なことに半年ほどで妻の妊娠がわかりました。
妊娠判明から程なく、妻が重いつわりで入院してしまうのですが、そんなお話はまた次回以降に。


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